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現役ウェブディレクターの私が、仕事内容をご紹介します。

前田 北斗

セブンシックスの北斗です。
「ウェブディレクター」という仕事は、実際何をやっているのかわかりにくいものです。
そこで今回は、私がウェブディレクターとしてやっている仕事内容をご紹介したいと思います。
一般的なウェブディレクターと私の仕事内容とでは異なる部分もあると思いますが、ぜひそのあたりも知っていただけたら嬉しいです。

自己紹介

まずはじめに、私の紹介をさせていただきます。

略歴

大学卒業後、10年間に渡り金融機関の融資担当として個人向けローンや事業資金の営業、審査、管理など第一線で活躍。顧客の最大の利益を追求し、資産形成や人生設計にまで踏み込んだ価値ある提案をするために日々スキル向上に励んだ。
その後、「もっと顧客に近い場所で直接的なサポートをしたい」という思いからセブンシックスに加入。何をどうしたら顧客の抱える課題が解決できるのか、という問いに答えるため、何度も現場に足を運び顧客のビジネスを深く理解することを信条に、具体的な解決策の提示を実践する。

趣味

猫、音楽、たまにキャンプ

好きな食べ物

メロン、納豆、セロリ、ピザ、たこ焼き

見た目

瞳が薄茶色でムダに顔が濃い純日本人。速そうな自転車に乗る見知らぬ外国人に「教会はこっちだよ、一緒に行こう」と誘われた経験あり。

こんな私ですが、よろしくお願いいたします。

ウェブディレクターとしての仕事内容

実際に私がやっている仕事を、「相談」「制作」「構築」「運用」の4つの段階に分けて箇条書きにしてみました。

相談段階

  • 問い合わせをいただいた相談者へのメール返信、スケジュール調整
  • ホームページ制作の全体像を説明したり、制作前の疑問や不安を解消する
  • 相談者の抱える課題、問題点の洗い出し
  • 相談者の目指したい未来像の具体化
  • 相談者のビジネスがどういうものなのか、徹底してヒアリング
  • 現場に足を運んだり、従業員の話を聞いたりして、ビジネスの正しい現状把握を行う
  • 何をどのようにすれば相談者の課題が解決できるかを検討
  • その業界特有の常識の把握、競合調査
  • ターゲットの明確化、ニーズ調査
  • ターゲットのニーズに応えるコンテンツを洗い出す
  • 成果を上げるために戦略を立てて方針を策定
  • 必要なコンテンツをページに落とし込み、サイトマップを作成
  • 運用をする上でどんな機能が必要か洗い出す
  • 戦略、必要なコンテンツ、サイトマップなどをまとめた提案書や見積書の作成
  • 考えたサイトプランをプレゼンする

制作段階

  • 契約手続き
  • 制作スケジュールの管理
  • 週1回行うミーティングの内容を決めてその資料を作成
  • 現場見学、社員の取材などを繰り返し、さらに深くビジネスを掘り下げて理解する
  • インタビュー記事が必要な場合は、インタビューの実施、録音した会話の文字起こし、原稿の校正を行う。
  • レンタルサーバーの手配、メールアドレスの作成、メールソフトの設定サポート
  • デザイナーへの情報伝達、各種調整
  • 出来上がったサイトデザインを顧客に見せて、なぜこうしたのか理由を説明する
  • デザインの修正箇所や顧客の要望をまとめて、デザイナーと共有する

構築段階

  • スケジュール管理

運用段階

  • 完成したサイトのエラー、表示不具合がないかチェック
  • 最終的な調整箇所がないか依頼人に確認
  • WordPress管理画面の使用方法をレクチャー
  • アクセスアップに向けたSEOに関するレクチャー
  • サイトの現状把握のためのアクセス解析の使い方をレクチャー
  • サイトの運用改善に向けたアクセス解析のレクチャー
  • ブログの書き方、写真の撮り方などを個別にアドバイス
  • Googleマイビジネスの運用サポート
  • その他、依頼者のわからないこと、困ったことのサポート

思いつくものを挙げただけですが、結構たくさんになってしまいました。
セブンシックスでは、お客様とのやり取りからサイトの戦略策定、運用レクチャーまで、私が幅広く行っております。きっとお客さまから見たら、私が全てをやっているように見えるのかもしれませんね。
でも私はサイトのデザインはやりませんし、サイト構築でパソコンに向き合うこともありません。かといって、営業マン的な位置づけとも違います。私の仕事は、ホームページ制作の土台となる部分を作るために、顧客のことを深く理解し解決策を示し、サイトを無事に完成させることだと思っています。
私の場合はデスクワークが「3」、クライアントとの打合せが「7」くらいの割合でしょうか。なので結構な頻度で事務所にはいません。車の年間走行距離が25,000kmくらいいくので、移動時間も多いですね。

余談ですが…
セブンシックスでは上に書いてある「相談段階」の部分を全て無料で行っています。全国的に見ても、ここまでを無料でやる制作会社は少ないはずです。はじめてのお客さまが安心して制作を依頼いただくための、セブンシックス流のやり方です。

私がその他にやっている仕事

写真撮影、編集

私はフォトグラファーとして、写真撮影と編集も行っています。ホームページの意図を理解した私が写真を撮れるのは強みの1つです。
働く社員の姿や飲食店のメニューなど、必要な写真は基本的に全部私が撮ります。中でも人の写真撮影が好きですね。腰が弱いので、撮影後は必ず腰痛になりますが(笑)

印刷物のディレクション

ホームページを作っていただいた方に限定していますが、印刷物の制作も行っており、そのディレクションも行います。名刺、封筒、パンフレット、チラシ、ポスターなどを中心に、顧客のビジネスを深く理解した私だからこその提案を意識しています。

…と、こんな感じですが、セブンシックスはたった2人で全てをやっているので1人ひとりのやることが多く、常に力を試されている感覚があります。その分大きなやりがいがあるし毎日新しい発見があるから、とても楽しくこの仕事をやっていますよ。

ウェブディレクターに必要な能力とは

一般的なウェブディレクターと少し違う部分もありますが、私の仕事で必要な能力は何か考えてみました。
htmlやcss、WordPress、SEOなどウェブ特有の基本的知識は必要ですが、重要度は低いと思っています。

人それぞれ意見は違うと思いますが、私の考える必要な能力はこれです。

「問題や課題を的確に捉え、その解決策を示す力」

というのも、
ウェブディレクターをやっていると、お客さまから多くの相談をいただくからです。

「人材を募集しても全く問い合わせが来なくて困っています」
「下請けから元請けへと変えていきたいけど、どうしたら直接問い合わせがきますか?」
「こんなサービスを提供したいけど、なにかアドバイスはありますか?」
「こんなにしっかり仕事をしているのに、それがなかなか人に伝わらないんです」

などなど、「どういうホームページをつくれば良いか」にたどり着くには、課題の把握と解決策の提示が不可欠です。

業界、業種、事業規模、予算、サービス内容、エリア、ターゲット、企業の目指す未来などをきちんと把握した上で、クリティカルな提案をする。
これはとても難しいことで、私も勉強中の身なのですが、お客さまのビジネスをもう1段ステップアップさせられるウェブディレクターでありたいと思って頑張っています。

ウェブディレクターに向いている人

「スケジュール管理や進行管理がウェブディレクターの主な仕事だ」というサイトを見たことがありますが、本当にそうなのかな…。せっかく最前線に立って仕事ができるのだから、もっともっとできることがあるし楽しめると思います。

私の考える「ウェブディレクターに向いている人」はこんな人です。

1.人とコミュニケーションを取るのが好きな人

ウェブディレクターは人とコミュニケーションを取る機会が多いです。お客さまはもちろん、制作サイドとも活発にコミュニケーションを取れた方が仕事がうまく進みます。
コミュニケーションを取るのが「好きな人」であって「得意な人」である必要はありません。

2.嘘を平気でつかない人、つけない人

お客さまのビジネスの命運を握るウェブディレクターは、嘘つきであってはいけません。嘘は自分のためにつくものですから、お客さまのためになるはずがありません。
もし結果的に嘘になってしまった時は「ごめんなさい」ときちんと謝れることも大事なことです。

3.「なぜだろう」と常に疑問を持てる人

私の中ではこれが一番大事なことです。
ものごとの理由や原因を正しく把握できないと、適切な回答は導き出せません。論理的な思考はウェブディレクターに欠かせないと思っています。
また、因果関係と相関関係の判断がきちんとつけられないと、お客さまにとって間違った提案をしてしまいます。

4.人の意見を素直に聞きける人

自分の考えを持つことは大切ですが、人の意見を素直に取り入れることもまた大切です。自分の考えだけで凝り固まらずに、他人のアドバイスや意見を取り入れて、さらに良いものを作れたら最高ですよね。お客さまの利益のために仕事をするので、自分に無い視点を柔軟に取り入れたいところです。

やっぱり、ウェブディレクターは楽しい仕事です!

もともとこの業界にいなかった私は、ウェブ業界の常識もセオリーも知りませんでした。やたらと横文字が多くて、「かっこつけてるのかよ」ってはじめは思ってたぐらいです(笑)
何をすべきか迷ったり、苦しんだりする時期もありましたが、今はとても充実した日々を過ごせています。

ウェブディレクターとひとことに言っても、仕事内容の範囲は様々だと思います。もっと仕事が細分化されているケースが一般的のようですが、こんなウェブディレクターの仕事もあるのか、と知ってもらえたら幸いです。

サイトが完成した瞬間も嬉しいですが、そのサイトが思惑通りお客さまのビジネスに貢献できた時が一番嬉しいですね。お客さまからも感謝されますし、私も「やったぁ!」って気持ちになります。

ウェブ業界で仕事をしたい学生の方、新たな挑戦のために転職を考えている方が、夢を持って仕事を見つけられますように。
私ももっとお客さまから必要とされる存在になれるよう、自分の仕事に誇りを持って頑張りたいと思います。

Web Director / Photographer

前田 北斗

金融機関の融資担当として10年にわたり第一線で活躍。その後、セブンシックスに加入。洞察力、分析力を軸としたWebコンサルティングを得意とし、リサーチや戦略策定、情報設計を担当する。クライアントと向き合うことを信条とし、ウェブ担当者の育成にも力を注いでいる。また写真家としての一面を持ち、カメラ講座の講師も務めた。大の猫好き。

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