NOTE

セブンシックス・ノート

第2回 ホームページに役割を与える

ホームページにどんな役割を与えるか。それがホームページ制作の核となる。

ホームページが与えてくれるもの

ホームページがあなたに与えてくれるもの。それは、あなたがホームページから何を得たいと思っているかによって変わる。

ビートルズに「Can’t buy me love」という曲がある。以前、この曲のタイトルが英文としておかしいと言った友人がいた。「愛はお金じゃ買えない」という日本語訳では、meのところがmyじゃないと文法的におかしいというのだ。

実は、この曲の歌詞を知っていれば、その答えを見つけることができる。「Money can’t buy me love」・・・歌詞の中には、タイトルには無かったMoneyという主語が存在するのだ。

ホームページがあなたに与えてくれるもの。その答えも、自分自身のビジネスを知っているあなたであれば見つけることができる。

では早速これから、あなたにとっての「Website can buy me xxx」を見つけに行こう。

なぜホームページを作るのか

はじめに、ホームページを作る目的について考えてみよう。

「利益を増やす」「売上を増やす」というのは、ビジネス全体の目的であり、ホームページの目的ではないことに注意してほしい。

あなたがどういったいきさつで、ホームページを作ろうと思ったのか。それはきっと、現状の「何か」を変えたいと考えているからだと思う。「来客数を増やしたい」「商品を売りたい」「優秀な人材を獲得したい」など、あなたがホームページに対して期待していることが、ホームページを制作する大きな目的になる。

ホームページの役割

ホームページを作る目的が確認できたところで、次に、目的を達成するにはホームページにどのような役割を与えればよいかを考える。少しややこしいが、「来客数を増やす」ために、「商品を売る」ために、「優秀な人材を獲得する」ために、ホームページに何をさせればよいかを導き出すのだ。

例え目的が同じでも、ホームページに与える役割はビジネスによって変わる。ホームページに任せたほうが良い役割もあれば、他の媒体に任せるべき役割もある。ホームページではなく、営業マンに任せたほうがずっと上手くいく役割だってある。

そして、この役割こそが、ホームページ制作の核となる。なぜなら、ホームページにどんな中身が必要か。どんな機能が必要か。どんなレイアウトで、どんな配色がふさわしいか。全てはこの役割を果たせるかどうかで判断していくからだ。

ハードルを上げるか下げるか

役割を考えるときに注意したいことがある。それは、ハードルをどこまで上げるかだ。

例えば、住宅を販売したいケースで考えてみたい。ホームページから直接購入してもらうのと、まずはモデルハウスに来場してもらうのとでは、難度が全く違うと感じるはずだ。
一般的には、高額商品ほどネットでの直接販売は難しくなる。Amazonでビジネス書を買うのと、ディーラーから高級車を買うのは違う。売る側にとっても、きちんと営業マンが対応すれば購入に繋がったであろう見込客を、ハードルを上げたせいで逃してしまうのは本意ではないと思う。
ホームページにどこまでの要求をするか。重要なのは、自分たちのビジネスに応じたバランスを見極めること。そして、そのバランス感覚は、自分たちのビジネスを熟知しているあなた自身が、1番良く分かっている。

役割をひとつに絞る

役割がひとつであれば、シンプルに考えることができる。

しかし、実際にはホームページの役割をひとつに絞ることは難しい。というのも、「モデルハウスには来て欲しいけれども直接購入してくれるならそのほうが良い」なんて欲が出てくるからだ。そしてさらに、「求人にも力を入れたい」とか、「顧客サポートを充実させたい」などの要求が次から次へと溢れてくる。

だが、経験則で言えば、規模が小さなホームページほど役割をひとつに絞ったほうがうまくいく。なぜなら、モデルハウスの来場者数を増やしたい場合、単にモデルハウスの地図を掲載すればよいわけではない。ユーザーが最終的にモデルハウスに来場してくれるように、ホームページ全体を一貫して作り上げる必要があるからだ。もう少し踏み込んで言えば、求人情報や顧客サポートに関する情報も全て、見込客がモデルハウスに来場してくれることを目指して作るのである。

もし役割が複数あるなら、ひとつひとつの役割ごとに、ほかの役割と切り離して考えると混乱しないで済むだろう。二兎を追うのではなく、一兎ずつ2回追うのである。そうすることで、それぞれの役割ごとにやるべきことの優先順位が見えてくる。

ホームページの役割が決まれば、あとはそれを実現する方法を考えるだけだ。

前田 大地

Designer / Developer

前田 大地

沼津高専中退。デザイン会社、システム開発会社を経てセブンシックスを設立。マーケティング、デザイン、テクノロジーに精通するオールラウンダーとして、県内の中小企業に向けた戦略型ホームページ制作を開始。一方で、都内代理店からの要請で大企業案件にも多数参加。企業が本当に必要とするホームページ制作とは何か、を日々探求している。

セブンシックス・ノート一覧